岡山市民の皆さん!不動産査定時に必要な減価償却について解説します!

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みなさんは減価償却についてご存知ですか。
建物は時間とともに必ず傷んでいくため、同時に価値も下がっていきます。
その価値の下がり方を知るために用いられるのが減価償却です。
この記事では、減価償却の基礎から使い方までをご紹介します。
ぜひ参考になさってください。

 

□そもそも減価償却とは何か

減価償却とは、固定資産の購入費用を、その使用可能期間内で分割して計上することです。
わかりやすいように例をとりながら見てみましょう。
冒頭にも書いたように、2000万円で買った建物も10年後には各所が傷んでいるはずです。
すると10年後の建物に、購入時と同じ2000万円の価値はありませんが、ではいくらになるのか、減価償却をおこなうことで、その10年間に減少した価値を知れます。
ここからは、具体的な減価償却の方法についてご紹介します。

 

□減価償却の2つの方法とは

減価償却には定額法と定率法という2つの方法があります。
定額法は、耐用年数の期間中に一定の額を減価償却していく方法です。
200万円で購入した固定資産を4年で償却する場合、償却額は毎年50万円になります。
定額法は常に一定の額を償却するため、収益力が高い時期に利益を出しやすいというメリットがある反面、収益力が低下してからは負担が大きくなるのがデメリットでしょう。

もうひとつの方法は定率法です。
定率法は未償却の残高を毎年度一定の割合で償却していきます。
そのため、徐々に償却額が下がっていくので、収益力が低下してきた頃の負担が小さいのがメリットと言えるでしょう。

最後に、減価償却費の計算方法について解説します。
税制が改正されたことで、2007年4月1日以降に取得した不動産は定額法を用いるのが基本となっています。
計算法は「減価償却費=取得価格×耐用年数に応じた償却率」で表され、耐用年数は住宅の場合、木造で22年、鉄筋コンクリート造で47年です。

では具体的な例を見てみましょう。
2000万円で新築の木造住宅を購入した場合、取得価格(2000万円)×耐用年数に応じた償却率(1÷47=0.022)なので、減価償却費は1年あたり44万円になります。

 

□まとめ

減価償却という言葉を、はじめて聞いたという人もいるかもしれません。
日常生活ではなかなか使わない言葉ですが、中古物件の売却においては非常に大切な考え方です。
お持ちの不動産の価値を知るためにも、この記事に記した内容を十分に理解していただければ幸いです。

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